TOUGHNESSMORTAR
靭性モルタルシリーズ(詳細)
靭性モルタル(HPFRCC)は、ひずみ硬化特性や複数ひび割れ 特性を有した「高靭性セメント複合材料」で、日本コンクリート工学協会及び土木学会コンクリート小委員会で研究を重ねられた最新技術の材料です。引張終局ひずみが0.5%以上とひび割れ抵抗性に優れており、耐凍結融解性及び耐摩耗性等の耐久性が高いため、従来のポリマーセメントモルタルの約2倍程度の長寿命化が期待出来ます。
参考文献:
土木学会「複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料の評価と利用」
「複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料」設計・施工指針(案)
靭性モルタルの構成
特殊短繊維 PE+PVA繊維
+
特殊ポリマーセメントモルタル
=
高靭性繊維補強セメント複合材料
靭性モルタルの特徴
HPFRCCの一軸引張応力下における性能
- 直接一軸引張応力下(写真)で、ひずみ硬化特性及び複数微細ひび割れ特性を有します。
- ひずみ硬化特性:引張応力下でひび割れ発生後においても、引張応力の低下が無くひずみが増加する特性。
- 複数ひび割れ:一軸引張応力下において、初期ひび割れ発生後も複数の微細ひび割れ(幅約0.2㎜以下)が継続的に形成される特性。
引張試験状況
物性例(靭性モルタルTYPE-2)
試験項目 | 規格値 | 試験方法 |
フロー値 | 150±20mm | JIS A 1171(JIS R 5201) |
圧縮強度 | 30N/mm2以上 | JSCE K 561 |
曲げ強度 | 8.0 N/mm2以上 | JIS A 1171(JIS R 5201) |
引張強度 | 3.0 N/mm2以上 | ダンベル型一軸直接引張試験 (養生:温度20±2℃、湿度55±5%) |
引張終局ひずみ | 0.5 %以上 | |
付着力 | 1.5 N/mm2以上 | JSCE K 561 |
硬化収縮率 (寸法安定性) |
0.05 %以下 | JIS A 1129 |
曲げ靭性係数 | 2.3 N/mm2以上 | JSCE G 552 |
磨耗量 | 3.5g 以下 | JIS K 7204 (摩耗輪:H22、荷重:9.8N) |
1.5 以下 | 水砂噴流摩耗試験 (材齢28日、10時間摩耗) |
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中性化深さ | 5mm以下 | JIS A 1153 |
凍結融解性能 (相対弾道性係数) |
97%以上 | JIS A 1148 |
短繊維混入率 | 1.6 vol%以上 | - |
施工事例